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特定非営利活動法人全日本健康自然食品協会

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会報連載記事

食育について(1) 香川県綾南町立滝宮小学校の実践事例

香川県(前)滝宮小学校校 長竹下和男

子どもが作る「弁当の日」(食育の現場から)

はじめに
現在、香川県綾南町立滝宮小学校が行っている3年目(平成15年度現在)の「子どもが作る“弁当の日”」の実践は、「地域に根ざした食育コンクール2003」において最優秀賞(農林水産大臣賞)に選ばれ、1月18日に東京国際フォーラムの「食育フェア」会場にて表彰された。その場で私は、受賞者の事例発表の時間をいただいて、「子どもが作る“弁当の日”」が日本各地で発生している悲しい少年事件の加害者や被害者を少しでも減らし、子どもたちが健やかに心と体を育てていく環境づくりに役立つと信じていると話し、僅かな時間であったので、「子どもが作る“弁当の日”」の三つの原則を解説するに留めた。

来賓として出席くださった農林水産省の岡島敦子大臣官房審議官は、山口県の某学校の掲示物に、「食べ物は体を作る。食べ物は心を作る。」という言葉を見かけたと話された。とても心に残る言葉で、滝宮小学校の実践もこの言葉の原点に帰ろうとするものだと思った。食べなければ体は作れないし、毎日が個(孤)食では心も育たない。

農林水産大臣賞の賞状は、19日の朝、滝宮小学校の体育館で末澤敬子校長から全校児童に紹介された。その後すぐ、宮脇義文教育長、藤井賢町長にも報告され、受賞を機に地域がまた活性化した。

滝宮小学校での1・2年目の食育実践は、「“弁当の日”がやってきた」(自然食通信社)を読んでいただく事にして、この連載は3年目以降を中心にして、紹介したい。

「子どもが作る“弁当の日”」は地域ぐるみで子どもが育つ環境を変えていこうとする運動である。

この連載では、私は第1回のみにして、あとは滝宮小学校にお願いすることにした。子ども、家庭、学校、地域の生のようすを伝えるには、滝宮小学校の教職員(校長、5・6 年担任、家庭科主任、給食主任、栄養士、調理員)、子ども(5・6年生、「弁当の日」を経験した中学生)、保護者、滝宮婦人会、町職員(町長・教育長)、町民等が執筆したほうが良いだろう。「弁当の日」への、それぞれの思いの温度差が読む人にも楽しいに違いない。

「子どもが作る“弁当の日”」の三つの原則と託した夢
(1) 献立・食材の購入・調理・弁当箱詰めのすべてを子どもだけでする(弁当作りに必要な基礎的な知識と技術は、一学期をかけて家庭科の授業で教える。子どもの弁当作りを、親は手伝わないこと)。
(2) 対象は5・6年生のみ。
(3) 実施は10月から、毎月第3金曜日で、年五回。

この三つの原則がすべてである。「弁当の日」に託した夢は六つだ。

(1)一家団欒の食事が当たり前になる夢
(2) 食べ物の「命」をイメージできるようになる夢
(3) 子どもたちの感性が磨かれる夢
(4) 人に喜ばれることを快く思うようになる夢
(5) 感謝の気持ちで物事を受けとめられるようになる夢
(6) 世界をたしかな目で見つめられるようになる夢

さて、それでは「弁当の日」がスタートした3年前の時のように、言い出しっぺの私は退くことにする。次回から「“弁当の日”がやってきた」のパート2が始まります。

次号へつづく