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会報連載記事

ブルーベリーの恵みvol.2

日本ブルーベリー協会 副会長(元千葉県農業大学校研究学科主幹) 玉田 孝人

1.“食べる楽しみ”と“育てる楽しみ”

◆育てる楽しみ

ブルーベリーが、今日なお大きく注目されていることにはもう一つの理由があります。それは、全国各地で育てられる(栽培できる)ことです。営利を目的としたブルーベリー栽培は全国各地で展開され、生果の販売や摘み取り園など、特産果樹として好評を得ています。

このようなブルーベリー果実の特徴は、現代人の健康性および安全性志向、さらには自然性志向とよく合致しています。それは、この数年間における生果の消費量、およびジャムやジュース、ワインなどの各種加工品の利用の著しい増加をみても明らかです。

また、家庭果樹としても楽しむことができます。我が家の庭に、あるいはベランダにブルーベリー樹(鉢植え)があることによって、育てながら四季折々の樹の生長に感動し、生命のたくましさに感銘を受けるといった喜びを味わうことができます。心を癒してくれる果樹です。

1.春―美しく可憐な花
ブルーベリーは、つり鐘状の小花(10コ前後)を花房でつけます。4月上旬から約3〜4週間、開花します。

2.夏―果色が緑→赤→青に変化
果実は、子房と花托が一緒に発育した小球形の液果(ベリー)です。4〜5月の開花終了後から6月上旬〜8月下旬ころまでの果実の生長期間中(期間の長さは品種によって異なる)、果実は緑色ですが、収穫2週間ほど前から薄いピンク色に変わり、成熟すると明青色になって果面に白い粉を被ります。
収穫期間は、品種を組み合わせると6月上旬から8月下旬まで続きます。5〜7日間隔で、手で収穫(摘み取り)します。果実の大きさは1.5〜2.5?くらいです。

3.秋―鮮やかな紅葉
10月の中旬から約1ヵ月間、鮮やかな美しい紅葉がみられます。紅葉の美しさは、平地(高山や北の地方でなくても)でも満喫できます。

4.冬―花芽は開花の準備期間
紅葉が終わると樹は葉を落として根による給水活動を抑え、冬の寒さにじっと耐えています。

その一方では、花芽や葉芽は、翌春、美しい花を沢山咲かせ、健全な枝葉を出し、大きくておいしい果実を着けるために冬の寒さを積極的に受け入れています*。まさに、たくましき生命力です。

*専門的には低温要求性(量)といいます。わが国の果樹は、翌年、開花・結実するために、花芽と葉芽は秋から冬の間に、1〜7.2℃の低温に一定時間遭遇する必要があります。

次回は、ブルーベリーとはなんなのか、植物学的および栽培的な特徴について解説します。

次号へつづく