正しい食生活・健康・自然食品・伝統食品・食育・食養・ナチュラル・オーガニック他情報を提供します。

特定非営利活動法人全日本健康自然食品協会

特定非営利活動法人 全日本健康自然食品協会

リンク | サイトマップ

 HOME > これまでの会報 > 会報連載記事 > 治る力・8ヶ条vol.5

会報連載記事

治る力・8ヶ条 (5)自らの体験からガンの自然治癒を説く

NPO法人ガンの患者学研究所代表 川竹 文夫

{5}油断大敵

治す秘訣は、楽観的であること。では、治ったままで一生楽しく暮らす秘訣は・・・油断しないことである。

【回復】の中身が問題

何事も、一度達成することよりも、その状態を持続することのほうが、難しい。ガンを治すことについても、まったく同じ。「治った!」と実感できるくらいにまで健康が回復したとしても、実は、その後からが難しい。油断から、再発してしまう危険性があるからである。そして、何故油断してしまうのかと言えば・・・どの時点をもって【回復】と呼ぶのかという、その中身を見誤るからなのだ。

あなたが言っている【回復】とは、いつの時点と比べてのことなのか、ここで一度、静かに振り返ってみてほしい。

もしかするとあなたは、最低の時期と比較して、回復した、治ったと油断していないだろうか。たとえば仮に、余命3ヶ月、あるいは1ヶ月と言われた人がいるとする。骨など数ヶ所に転移があり、モルヒネを使っても痛みが続き、一人では歩くことも出来かねるほどだとしよう。そのときの体力度は、上の図のB地点。最低の状態である。さてこの人が、玄米菜食や代替療法のおかげで、数ヶ月で劇的に回復したとする。素晴らしいことだ。だが実は、ここから勘違いが生じてくる。確かに今は、数ヶ月前とは別人のような元気さに違いない。しかし今のその地点は、CやD。本当に健康であった頃は、A地点にいたのだから、まだまだ本格的な回復とは言えないはずなのだ。にもかかわらず、Bの苦しみがあまりに大きく、印象が強烈なため、どうしてもその時と比較してしまう。そして、ずいぶん良くなった、もう大丈夫だろうとつい油断してしまうのである。

と、どうなるか・・・知らず知らず仕事などに無理を重ねるうちに、気がつけば再発、となりかねない。これほど、もったいないことはないだろう。ずるずると、いつの間にか食事を元に戻していないだろうか。酒を飲む回数が増えていないか。病む以前と同じように連日深夜の残業を続けていないだろうか。

私は決して、むやみに怖がらせるつもりはまったくない。せっかく手に入れた今の状態を、後戻りさせてほしくない一心で、あえて言うのだ。ましてや、私たちが目指すのは、まずA地点より上。さらには、そのずっと先のE地点、つまりウェラー・ザン・ウェルなのである。そのことを忘れないでいたいと思う。

【健康の底力を知る】
さらに、もうひとつの図で考えてみよう。

今現在のからだの軽さ、快眠、快食、快便。そのこと自体は、大いに喜び、自信を持っていい。だが・・・。『健康の余裕図』を見てほしい。発病から3〜4年、回復途上の人が歩いているのは、この図の右、狭い道なのだ。一説によれば、全身麻酔のダメージから完全に抜けるだけでも、数ヶ月かかるという。ましてや、開腹などさまざまな手術を受け、ある場合は臓器を失い、その上、抗ガン剤や放射線も受け・・・。となれば、一見健康体に見えていても、そしてデータ的に問題はなくとも、検査で測れない??健康の底力> は、まだまだ。そんなに余裕はないと思った方がいいだろう。

まったく健康な人は、ゆったりと広い幅のある、左の道を歩いている。だから、何かの無理が重なって左右に揺らいだとしても、そう簡単に病気に転落したりはしない。しかし、病気から回復して間のない人の道幅は非常に狭くなっている。だから、ちょっとしたことから、簡単に、病気へと戻りかねないのだ。厳しいようだが、今の好調は、食事やライフスタイル、あるいは心の改善に力を注いできたからこそ、ということを忘れないでほしい。病気を治す上で、楽観的であることは必要だ。しかし、せっかくの好調を一生続けるためには、おびえず、過信せず、何よりもまず冷静に、体と心の底力を養っていくことだ。

【チェック表をつける】
そこで私は現在、以下の項目に○△×をつけて、毎日チェックしている。

○起床時刻○就寝時刻○散歩○ストレッチ○筋力トレーニング○半身浴やコンニャク湿布○読書○体の軽さ○肩凝りなど不調の有無○気力○気分の軽さ○息抜き○美しいものを愛でる○一人の時間○イライラ度○便通○眼の体操

以前は食事や瞑想、サプリメントと2リットルの水を飲むことなどもチェックしていたが、今は、問題なく出来ているので省略している。

さて、チェック表を作るキッカケは、職場復帰2年目。再発の兆候が見られたからである。最大の原因は、ストレスコントロールの未熟さだったが、同時に、食事やライフスタイルの【タガ】が、知らず知らずゆるんでいたからでもあった。始めは、あんなにビクビクしていたのに、いつのまにか油断を重ね・・・それは、【なし崩し】というものの恐さを十分に教えてくれた。頭で気を付けているだけでは危ない。そう痛感したのである。たとえば、残業。最初はすまいと決めていた。が、止むなく、1週間に1〜2度する。別に何ともない。今度は、3回。やはり異常なし。外食を続ける。でも大丈夫。

「なんだ川竹さん、元気じゃない」そう言う人が周りに増えてくる。自分でも、そう思う。そして気が付けば、いつか来た道・・・。ひやっとしては気を引き締め、けれどまた緩み・・・告白すれば、数年間は、その繰り返しだった。

が、それでも何とか事なきを得たのは、一見面倒な、しかし実際はきわめて便利な、チェック表のおかげなのだと思っている。

【講演会のQ&Aから】
Q.こんなにチェックすると、出来ないことが却ってストレスになるので、私はやりたくありませんが・・・。

A.やりたくない人は、たいていそういう言い訳を持ち出してきますね。ワンパターンの言い訳(笑)。でも、本当にそう思うなら、自己責任で、ご自由にどうぞ。

私はどうしてもやれとも、やらなくてもいいとも、どちらも言うつもりはありません。そんなことしなくても元気な人もいるし、きっちりやっていても、再発する人だっていないとは限らないでしょうからね。

ただ私は、油断から失敗した人をたくさん見てきたし、私自身も一時は危なかった。人間は弱い。そう痛感しました。それで、面倒だけどやることにした。13年元気でこられたのは、その慎重さのおかげと思っていますね。それだけです。

ポイント
◆回復の中身を吟味しよう。
◆健康の底力をつけよう。
◆チェック表をつけよう。

次号へつづく