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会報連載記事

治る力・8ヶ条 (4)自らの体験からガンの自然治癒を説く

NPO法人ガンの患者学研究所代表 川竹 文夫

{4}徹底的にやる

中途半端では何事もうまくいかない。けれどつい、「そこまでやらなくても」、「そんなにまでして治りたくない」などとつぶやく。そんな気持ちに勝つために・・・。

【閾値(いきち)】
「自然療法の手当ては、週に何回くらいやればいいんですか?」「1日何時間?」

こういう質問を何度聞かされたことだろう。そのたびに私は「徹底的にやってください」と答えることにしている。と、質問はさらに続く。

「あんまりやると疲れないか」「徹底的って、どれくらい?」

もしかすると、読者のあなたもそうかもしれない。では今度は私が、聞き返そう。

「あなたは、何のために手当てをしているんですか」と。

あなたの答えはきっと、「痛みを取るため」。あるいは、「ガンを治すため」だろう。

ならば。【徹底的】とは、その目的を達するのに十分な効果を上げるまで。少なくとも、そのメドがたつまで、である。

閾値(いきち)という言葉がある。目的を達するのに、最低限、どうしても越えなければいけない基準のこと。大学入試の合格最低ラインなどが、その典型。合格するためには、何が何でも、それを超えねばならない。1点でも下回れば、その目的は達せられないからである。

さて、あなたが受験生だったとして、「勉強は週何回すればいい?」とか、「1日何時間すればいい?」と聞くだろうか。そんなこと、人が決められる事でない。閾値を十分越えられる実力が身につくまで、できる限りの努力をするはずだ。??徹底的>とは、そういうことである。

【最も頼れる自分を作る】
自分で決め、自分で納得のいくまでやることである。
自信を獲得し、真の健康を取り戻したいと願うなら、何一つ、人に決めてもらおうとしてはいけない。

厳しい書き方かもしれない。けれど、この記事をきっかけに、本当に治るきっかけをつかんでほしいと・・・中途半端なために、今ひとつうまくいかない、あの顔、この顔を思い浮かべるうち、どうしても力が入ってしまうのを抑えられないのだ。

誰の言葉だったか、「人間は、生まれるのも独り。死ぬのも独り」なのだ。
そして、病気を作ったのも自分。治すのも自分。誰かに頼っても意味がない。逃げてごまかせるものでもない。

だったら。そう、だったら・・・小さく弱いこの自分を、最も頼れる人間に鍛え上げていくしかないだろう。
私は、そう信じている。

うまくゆかない人は、受験浪人、それも多浪生(2年以上の浪人)に似ている。
さまざまな治療に大変な金と時間を注ぎ込みつつ、どうしても安全圏に入れないでいる様子は、多浪生たちが、数年にわたって、勉強に膨大なエネルギーを注いできたにもかかわらず、合格ラインを超えられないで苦しむ姿にぴったり重なる。

両者は、どうして、その努力に見合うだけの結果を得られないのか。どちらも、『閾値(いきち)の法則』に合っていないからである。

【全身全霊を込める】
図を見てほしい。浪人型の努力と、現役合格型の努力を比較してみた。
棒グラフは、二人が1年間に注ぎ込んだエネルギーの量を表わしている。
一見して分かるように、5年間の合計では、多浪生が圧倒的に、現役合格生のそれを上回っている。
しかし、多浪生は、未だに大学に入れずにいる。5年間のどの1年をとっても、一度も、合格最低ラインという閾値を超えていないからだ。
一方、現役合格者は、多浪生の数分の1のエネルギーで、早々と合格してしまっている。

だらだらと中途半端に続けることが、どれほど損か、もう説明の必要はないだろう。
やるなら全身全霊を込めて、必ず困難を突破してやるという迫力でやることだ。

手当ての本に、ビワ温灸は1時間程度が適当と書いてあったからといって、ちっとも効果が現れないのに、ただそこに書かれたとおり1時間やればそれでいいと思っている人をしばしば見受ける。この人たちは、ただ教えられたとおりにやること自体が目的になってしまっている。

本当の目的は、【治すこと】であるはずだ。だったら、達成できるまで、つまり閾値を超えるまで、3時間でも5時間でもやるしかないだろう。

足踏み健康法を毎日8時間もやった人がいる。そんなにやれば、疲れるのではないか・・・などと、その人は考えない。そして、一気に閾値を越えた。
私がいつも、「徹底的にやれ」というのは、こういう実例を何人も見ているからである。

【講演会のQ&Aから】
Q.玄米菜食をやり始めたところですが、100点を狙って徹底的にやるとなると、やりすぎて燃え尽きる人がいると聞きました。だから、むしろ60点くらいを狙うほうがいいのではないですか。

A.これも、よく聞く意見ですね。でも、最初から60点を目指せば、40点しか取れないと思います。100点を目指してこそ、何とか80点にたどり着ける。閾値を越えられるんじゃないでしょうか。
それに、燃え尽きる人は、息抜きをしないからでしょうね。

Qえっ。息抜きはいいんですか?それじゃ、60点主義と変わらない気がするんですけど・・・。

A.私はいつも、【息抜き】と【手抜き】は、違うと言っています。その違いをしっかりと覚えてくださいね。
手抜きは、最初から60点どころか、40点でいいやと、適当に、というより、無原則にさぼったりすること。
息抜きは、ある期間しっかりとやったその後、ご褒美に、気晴らしをすること。チョット休憩を挟むことです。
たとえば、毎月5のつく日だけは、好きなものを食べるけれど、それ以外はきっちりやると決めるんです。
まずきっちりやる。そしてよく頑張ったと、自分をほめてやりながら、5の日だけは息抜きをし、新鮮な気持ちで、翌日からまた頑張るんです。これなら、続くでしょう。

ポイント
◆再発予防は、三大療法で落ちた免疫を上げることから。
◆退院の日は、本格的治療スタートの日。

次号へつづく