
NPO法人ガンの患者学研究所代表 川竹 文夫
体は常に、治りたがっている。だから、ガンも治って当たり前。心はいつも、幸せを感じていたがっている。だから、どんな絶望からも立ち直れるのが当然なのだ。とはいえ、誰だって、いきなりガンだと言われたら、はじめはやっぱり慌てるだろう。真っ暗な夜の海、そのただ中を漂うような不安。そんなとき、この8か条が、手元を照らす明かりになれば…。小さな灯でも、それで元気が出るなら、あとは自分の力で、岸まで漕げるだろう・・・そんな思いで。
{1}どんなときにも希望はある
たとえ医者に見放されようと、決してあきらめてはいけない。治す力は自分の中にある。生き抜くことに集中しよう。
【ガンは治る】
「ガンは治る。再発・転移はもちろん、医師から見放された末期ガンも、やはり治る」
自ら腎臓ガンを患って以来13年、私は飽きることなく、このように繰り返し言い続けてきた。なぜか。
それがまぎれもない事実であるからだ。治ることが事実であるのに、世の中には、あまりにも事実に反する暗いイメージばかりがあふれている。だから、私は、事実を事実として伝えたいのである。
幸いにして、この私の主張は、2003年4月開催された「1,100人集会」において、証明された。
何しろ、「ガンを治した100人」がガンになる以前にも増して健康で幸せな笑顔を壇上に揃えたのだから。
しかも、その彼らが乗り越えた危機の多くは、医師たちの常識、現代医学の常識を軽々と超えてしまっている。
たとえば・・・再発すれば生存率0%という小細胞肺ガンからの生還。全身26個のガンを消した。医師から、絶対に治らないと言われたスキルス胃ガンから生還。六つの臓器への遠隔転移を手術もせずに治した。6度の再発を克服。全身の骨髄への転移がすべて消失。卵巣ガン末期の心臓停止から生還・・・まさに枚挙にいとまがないほどだ。
最新の医学・精神神経免疫学は言う。勇気、希望、喜び、感動などのプラスの感情は免疫機能を上昇させ、ガンを治りやすくすると。
とすれば、「1,100人集会」のこの日、会場は最もガンを治しやすい、希望と喜びの空間となっているだろう。
【出口はいくつもある】
ガンの患者学研究所では今、東京、大阪、札幌、仙台の4都市で、患者さんとそのご家族限定のセミナーを、定期的に開いている。
そのたびに痛感するのは、希望を失いかけた人がいかに多いかということである。
そんなとき、私はしばしば次のような図を描いて説明する。
みなさんは、【治癒駅】という地下鉄の出口を間違えただけなのだと。
どういうことか・・・。
治癒駅にさえ着けば、ガンは治るはずだった。が、同じ時期に入院した闘病仲間の多くが、苦しい治療に耐えたにもかかわらず、再発や転移を繰り返し、いっこうに治らない。
その悲しい事実を見続けた人たちは、肩を落としてつぶやく。「やっぱり現実は厳しい。ガンとは厄介な病気だ」と。
そのとき彼らは、ガンの治癒駅には、三大療法という出口しかないと思っている。がんセンターや大学病院という出口しかないと錯覚している。
そして、その出口から見える風景・・・?【治りにくい】 という風景だけが、ガン患者に用意された唯一の現実だと思い込んでいる。いや、思い込まされている。
しかし、現実とは、決してひとつではない。他にいくつもあるのだ。
たとえば、確かにA出口は、住宅などほとんどない更地に、工事事務所が一軒建っているだけの淋しい風景で、風が吹くとゴミが舞ったりする。誰ひとりとして助かっていないという、あの病室の風景に似ているかもしれない。
しかし実際には、B出口もあれば、C出口もある。
私の知っているC出口、つまり『ガン患研出口』は、A出口とは比較にならないくらい治っている。
骨転移が10ヶ所以上あった人も、余命3ヶ月どころか、余命1週間でも治っている。手術も抗ガン剤も何もしなくても、治っている。
これが、ガン患研出口に広がる、希望に満ちた明るい風景であり、これが、もうひとつの現実なのだ。
「1,100人集会」という出口は、さらにさらに明るく希望に満ちている。
治すための戦略と、治るという確信に満ちている。
だから、力を落とすことはない。絶望感を抱く必要などさらさらない。
出口を間違えたと気づいたら、さっさと引き返し、もう一度、出直せばいいだけのことなのだ。
「治った100人」の見事な体験は、そのことを何よりも雄弁に物語ってくれるはずだ。
しかも、ガンを治した人が100人以上も集まっていながら、誰一人として、同じ治り方をした人はいない。まさに、100人100通りなのだから。
ということは、たとえ医者からどんなに絶望的な言葉を聞かされようと、あなたがあきらめさえしなければ、治癒駅の出口は、いくらでも、おそらくは無限にあるといって間違いない。BでもCでも、Dでも、お好みの出口にどうぞ、なのである。
【治療不能という嘘】
だから・・・「手術不能。抗ガン剤も放射線も使えない。もう治療の方法がない。あなたのガンは治せない」・・・もし医者からこう言われたとしても、決して鵜呑みにしてはいけない。そんなことで、絶望してはいけない。
なぜなら、この言葉の正しい解釈は、次のとおりだからである。
「三大療法しか知らない私には、残念ながら、あなたのガンは治せない。悪いが、ほかを当たってほしい」
つまりあくまでも、この病院、この私には、治せないと、医者が白旗を掲げているに過ぎないのである。
決して、決して、あなたのガンはどこにいっても治らないほど悪いものなんかではないのだ。そこを間違えないようにしてほしい。
「そうですか、じゃ、自分で治してみます」
心にこう唱えながら、さっさと病院をあとにしよう。大丈夫、この号を熟読し、しっかりと実践するなら、必ず、道は開けてくる。
【余命宣告の嘘】
余命3ヶ月と言われようと、1ヶ月と言われようと、もちろん、希望は存在する。というより、余命宣告など、何の意味もないと思ったほうがいい。
なぜなら・・・これはあくまでも、体を痛めつける三大療法を今までどおりに続けたり、あるいは、生活習慣の改善も何もしないまま・・・つまり原因も取り除かずに、ただ放置していた場合は、こうなるかもしれないというだけのことだからである。
何度も繰り返すが、治療法はほかにいくらでもある。治す手立ては無数に存在する。
しかも・・・私は次のような想像をすることがある・・・仮に私が医者であるとして、自分の患者さんに余命宣告をする場合、予想を正確に告げるだろうか・・・きっと、違うと思う。
たとえば、Aさんの余命を、私は、6ヶ月だと見たとする。と、おそらく、3ヶ月くらいに言うだろう。
何故って、そうすれば、仮に4ヶ月で亡くなったとしても、予想より1ヶ月長く持ったと胸をはれるから・・・。
意地の悪い想像はおくとして、最後に、精神神経免疫学を思い出しておこう。
すなわち。希望は免疫をあげ、絶望は免疫を著しく下げる。
とすれば、たとえ医者からどんなに絶望的なことを告げられようと、あなたが戦いたいと思い続ける限り、他に必ず道はある、希望はいくらでもあると信じ続けることだ。
【ガンは自然治癒する】
その典型的な例が、ガンの自然退縮、つまり、自然治癒である。
その先駆的研究者、池見酉次郎氏は言う。「私どもは10数年前、ガンの自然退縮の研究を始めました。末期癌になって医者から匙を投げられた患者さんが、時として自然に治ってしまうんですね」(『心の海を探る』プレジデント社)
何も治療しないのにガンが治ってしまうとは・・・ガン・イコール・死という絶望的な世界とは、まさに正反対。なんと希望に満ちた世界であることだろう。
この文章に触れたのは、私自身がガンになって間もない13年前。以来私は、海外にまで取材の足を伸ばし、自然退縮の実例を追いかけてきた。
そして確信したのである。
「ガンは治る。再発・転移はもちろん、医師から見放された末期ガンも、やはり治る」ということを。
しかも、自然退縮した彼らは、ただガンを治しただけにはとどまらない。人生そのものを癒し、誇らしげに微笑んで言う。
「ガンになって本当によかった」「ガンになってから、人生のすべてが好転した」「ガンになる以前よりも、今の自分がずっと好き」「ガンは、汲めども尽きぬ宝の泉」。
もちろん、「1,100人集会」には、そんな人たちが次々と、壇上に並んでくれるだろう。
あなたは今、ガンを告げられたばかりで、途方にくれているだろうか。それとも、再発や転移を知らされて驚いているだろうか。あるいは、いきなり末期と言われ、おののいているのかも知れない。
けれど、大丈夫。何も心配はない。何度でも言おう。治す方法はいくらでもある。治った人は、現にいくらでもいる。
あなたがあきらめさえしなければ、いつだって、どこにだって、希望はある。今すぐ行動を開始しよう。
【講演会のQ&Aから】
Q.お話はよく分かりました。でも、私は今現に痛みがあって・・・弱い人間なので、どうしても自分が治るとは、なかなか簡単には思えないんです。希望が持てないんです。どうすればいいですか。
A.希望が持てないのは、あなたが弱い人間だからじゃない。ガン患者の多くは、ガンになる以前から知らず知らず、希望が持てないように仕向けられているからです。
たとえば、電車に乗れば、週刊誌の中吊り広告で、有名タレントの「壮絶なガン死」などという大きな活字を見せられる。家に帰れば帰ったで、テレビでは、遺族の涙の記者会見を見せられる。
そうやって、絶望的なイメージばかりを刷り込まれているんですね、無意識のうちに。
で、ガンなってからは、ガンを治せないと思っている医者のイメージに感染する。だから、にわかには希望が持ちにくいんだと思うんです。
じゃ、どうすればいいか。まず、治った人の話をできるだけたくさん聞く。治った人が登場する本を一冊でも多く読む。そして、治る治るという希望の言葉をシャワーのように浴びるんです。
そして、今できることを、何でもいいから、すぐに始めることです。
玄米菜食でも、自然療法の手当てでも、あるいはもし人間関係に大きな悩みを抱いているのであれば、それを解決するとか・・・。
ともかく何か具体的な行動を起こしてみてください。希望は人からもらうものじゃない。自分で、地味な努力を積み上げることで?み取っていくものですからね。
最初は消えそうに小さな炎であっても、営々と行動を積み上げていくことで、大きな炎になって燃え盛っていく・・・その先に、完全治癒もあるんじゃないでしょうか。
実は、「治った100人」も、最初はあなたと同じだったと思います。なかなか希望が持てなくて苦しんでいる。そのために勉強したり、人の話を聞いたりするんです。
根気よくやっていきましょうよ。
ポイント
□治す方法はいくらでもある。治った人はいくらでもいる。そのことをしっかり心に刻むこと。
□たとえどんなに絶望的に見えても、希望への出口はいくらでもある。きっと見つかる。
□余命宣告ほどあてにならないものはない。今すぐ蹴飛ばしてしまえ。
□ガンは自然治癒する。
□希望は、待っていても誰からも、もらえない。自らの努力で?み取ろう。
□希望の言葉のシャワーを浴びよう。